花粉症はつらい症状ですから、早く治す目的で注射を試してみる方も多いと思います。
一般的に注射は即効性に優れているとされていますから、試す価値はありますね。
しかし、花粉症は花粉が体内に入ることで起こることが確認されていますので、単純に効果があるのかどうかについては一概に言い切れないでしょう。
そこで、今回は花粉症の際の注射の効果や副作用についてご紹介していきたいと思います。
花粉症の注射は効果があるのか
まず、大前提として効果の有無が気になるところですよね。
有効成分を体内にとり込むわけですから、一定の効果は確実に期待できます。
まず花粉症の注射の種類は3種類あり、それぞれ効果も異なりますので順にご紹介していきますね。
ステロイド注射
「ステロイド注射」はこれらの中では最も効果が期待できます。
効果の期間も個人差があるとは言え、1ヶ月は保つことができるとされています。
上手くいけばこれだけで1シーズンを乗り切ることも可能でしょう!
ステロイドはアレルゲン全般に効果がある注射です。
花粉症の原因そのものに働きかけてくれる効果があり、即効性も高いのですぐに効き目を実感できるのもポイントになりますね。
しかし、同時に強い副作用があるのも特徴なので、利用の際は副作用も考慮に入れる必要が出てきます。
アレルゲン注射
アレルゲン注射には即効性はなく、2年や3年かけて体に免疫をつけることにより、症状の完治を主な目的としています。
花粉症の元となるスギ花粉を薄めて体内に摂り込むことで体を慣れさせ、免疫をつけていくわけですね。
その性質上、長期間通う必要がありますが、本気で治したい場合には有効です。
ただし、すぐに効果が出るわけではありませんので、あくまでも予防という位置付けで覚えておいていただけるといいでしょう。
ヒスタミン注射
「ヒスタミン注射」は効果が出るまでには複数回通う必要があります。
しかし、「アレルゲン注射」と異なり、週に2回程度の通院で十分です。
根本的な完治には至らないものの、そのシーズンを乗り切る上では「ステロイド」と違って副作用もほとんどありません。
これらの方法の中では副作用を含めて考えると、一番おススメしたい方法はこの「ヒスタミン注射」になります。
副作用はどの程度あるのか?
花粉症の注射の副作用については高い方から順に見ていくと
- ステロイド注射
- ヒスタミン注射
- アレルゲン注射
の順番となっています。
「ステロイド注射」
ステロイドは副作用の発生頻度とその種類がダントツで多いです。
使用の際には特に注意が必要になるでしょう。
「ヒスタミン注射」
ヒスタミンは副作用の種類はそれなりにありますが、発生頻度が少ないです。
リスク自体は低いと言っていいと思います。
「アレルゲン注射」
こちらも患部の腫れが若干起こる程度で、リスクとしては低い部類に入ります。
費用と打つ時期について
費用と打つ時期についても順に見ていきましょう。
ステロイド注射
ステロイド注射にかかる費用は1000円~10000円ほど必要で、この中では一番高額となっています。
効果は抜群な反面、料金の高さも難点となりますね。
打つ時期については症状が起こった時に利用するのが一般的です。
アレルゲン注射
「アレルゲン注射」は先ほどご紹介したように、長期的な視野で完治を目指す方法なので、いつと言うよりも始めたその時から2~3年は見ておく必要があります。
一回の費用としては500~1000円程度でそれほど高くないのですが、長期に渡って通院する必要があります。
そのため結果的に最も費用がかかる方法です。
ヒスタミン注射
「ヒスタミン注射」は費用面でも1回につき500~1000円程度と安く、多くても10回の通院でいいことを踏まえると、最も金額的な負担が軽いのが利点です。
打つ時期としては1~2ヶ月前ぐらいを想定しておくと良いです。
注射は副作用のこともしっかり考えておかなければなりません。
副作用を勘案するなら「ステロイド」よりも「ヒスタミン」を選択するのが理想的ではないでしょうか。
料金的にも安いですので、この中でおすすめしたいのは「ヒスタミン注射」ですね!
完治したいなら
根本的な改善を目指すのであれば、時間はかかりますが「アレルゲン注射」も有効です。
一口に注射といっても、このようにさまざまなタイプに分かれていますので、これからの花粉症シーズンを乗り切るための方法として覚えておいていただければと思います。
一 人 暮 ら し を 幸 せ に す る − ヒ ト ブ ロ −
花粉症の市販薬についての比較記事です