5月~10月にかけてムカデは活発に活動しています。これからの季節、レジャーで屋外に過ごすことも増え、ムカデと遭遇する機会も増えてきますよね。
しかし、ムカデの恐怖は屋外だけではありません。
夜になるとエサを求め室内に侵入してくることも・・・
友達から「家の中で刺された!」って聞いたことありませんか?そうなんです、家でもムカデは出るんです!
今回は、いざという時知っておくと助かる、ムカデに刺された時の対処法をご紹介します。
1. 刺されたら(噛まれたら)どんな症状が出る?
刺された(実際には刺されたのではなく牙で噛まれている)ムカデの種類により多少症状は異なりますが、一般的に噛まれた部分は炎症を起こします。
- 激しいズキズキした痛み
- しびれ
- 患部が赤く腫れ熱を持つ
これらの症状が出てきます。
過去に刺された事がある人は要注意!
ムカデに刺された時、特に注意すべき人は過去に刺されたことがある人です。
蜂と同様、一度刺されると「アナフィラキシーショック」を起こす場合があります。
アナフィラキシーとは急性的に全身に起こる重いアレルギー反応です。
生死に関わるアナフィラキシー反応を「アナフィラキシーショック」といい、全身の蕁麻疹・呼吸困難・下痢・低血圧などが大変危険な状態に陥ってしまいます。
2. どの対処法が一番良いか
ムカデに刺された際の対処法としては
- 番茶を患部にかける
- 焼酎をかける
- ムカデを生け捕りにして植物油で漬けたものを患部に塗る
などがありますが現在、一番効果的とされている対処法は
「熱湯をかけ、なるべく強いステロイド系の軟膏を塗る」です。
少し前までは冷やすという方法が定番でしたが、今は冷やすことで痛みが増す・痙攣をおこす可能性があることから、やってはいけないという意見が多く見られます。
ムカデに刺された時の対処手順
①42度以上(できれば43~46度)のお湯を患部に10分程かけ続ける。
ムカデの毒を構成している物質には蛋白質が含まれております。
蛋白質は熱に弱いので、熱湯をかけることにより毒が活発に動き体内に広がるのを抑えてくれるのです。
②その後患部に軟膏を塗る
この軟膏以外にもムカデに刺された時は、キンカンが絶大な効果を発揮します。患部の半径10センチ程にまんべんなく塗りましょう。
3. 放っておくとどうなる?
最悪の場合、死に至りますので十分注意が必要です。
死に至らないまでも、重症化すると周辺組織が壊死したりただれてしまったり、発熱・頭痛・めまい・吐き気など、全身に症状がでることも。
何もしなくても治ったという人もいるかもしれませんが、たかがムカデと思わずに病院で正しい診断・処置を受けることが大切です。
特に乳児は身体に毒が回りやすいので、刺された際はすぐに病院に連れていって下さい。
4. 病院は何科に行けばいい?
皮膚科に行きましょう。
近くにない場合は内科でもかまいません。緊急のときは迷わず救急者を呼びましょう。
絶対に放置だけはしないで下さいね。
これからキャンプや山遊びなどをする機会も増えると思います。家の中でも安心はせずに、ムカデの活動期間は約半年は、十分注意しましょうね。
一 人 暮 ら し を 幸 せ に す る − ヒ ト ブ ロ −